くじら学園のこと
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同じ年頃の子供を持つお母さん達が集まりお茶を飲んでいたとき子供の話題になりました。
「この子達は日本の昔話や歌、文化を知らずに育つことになるわね。」
この言葉がきっかけになり、「それなら、週に一度誰かの家に集まって、日本の文化やお話を教えましょう。」と、5~6人の母親とその子供たちが集まって各々の家で教え始めました。そんなグループがいくつか集まり、1987年9月、園児25名、名称を「くじら学園」というボランティアのみで運営される幼児保育グループが誕生しました。 -
2001年、くじら学園は公式に非営利団体として登録されました。
その後、教材やコンピュータ化された貸し出し図書も充実し、年少、年中、年長の3クラスが設立され、2011年には、継承語日本語教育機関となる小学部を設立しました。
小学部の設立後、くじら学園は 「加州日本語学園協会」に加盟し、教員も「南カルフォルニア日本語教師会」に登録し、研修会に積極的に参加して少しでも良い授業ができるよう努力しております。 -
現在は、園長、専任教師他、会計担当者、事務員を雇用しています。副園長、カリキュラム、庶務、図書、総務等の係や教室内でのヘルパー、運動会や発表会などの行事の企画と実施は、ボランティアを希望される保護者と、多くが学園卒業生の学生ボランティアの皆さんに担当が割り当てられ学園が運営されています。
幼児部では、日本の四季に合わせたカリキュラムに基づき、歌、リズム遊び、伝承遊び、言葉遊び、工作、日本の文化の紹介、紙芝居、本の読み聞かせ等も行っています。年長組では、ひらがなの読み書きの時間を作り、楽しく子供たちにひらがなや言葉を覚えるよう工夫されています。 -
「くじら学園」は、保護者のボランティア活動で成り立つ保育グループです。
自分達の子供に、自分達の力で日本のことを伝えていこうという主旨をご理解いただき、皆様の学園活動への積極的な参加をお願いしています。入園に関するご質問などは、Q&Aページをご覧いただいてからご連絡ください。
小学部の教育方針
日本の文化やその生徒が興味があることを通じて継承語の教科書を使って日本語を学んでいきます。
継承日本語とは、親から子へと受け継ぐ言葉と文化。
バイリンガルの土台となる母語を育てるのはあくまでも家庭で、学校の役割はそれをサポートすることです。親と教師が二人三脚で育てていくものです。
2019年にカリフォルニア州立大学ロングビーチ校にて日本語学校教員ワークショップに参加した際の修了証書
くじら学園の先生方は継承語教育の講習会を受けています。講習会を実施しており、色々なイベントも実施されている「国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター(JFLA)」にご興味のある方はこちらをご覧ください。→ https://keishonihongo.org
くじら学園の先生たち
園長 シモンズ 忍
2001-2024年までくじら学園にて幼稚部教諭として勤務。2023年度からくじら学園園長に就任。日本の幼稚園教諭免許、保育士資格保有。
幼稚部
年少らっこ組担任
スー庸子
年中ぺんぎん組担任
ランドリーかおり
年長いるか組担任
バーバー紀江
小学部
継承日本語クラス学部主任
クラス1 オルカ組担任
橘川真弓
継承日本語クラス2 マンタ組担任
デュエナス愛子
継承日本語クラス 補助教員
松芳友美
くじら学園に通ってみて